周囲に感化されたか急に僕もカレーが食べてみたくなった。
もちろんインド経済との関係は不明である。
思えば最近は自分で作るときはタイカレーばかり食べていた気がする。ココナッツミルクを入れてナンプラーで仕上げるヤツ。
今回はそうではなくて、日本の普通の「カレーライス」が食べてみたくなったのだ。
そう、ベーシックに…あくまでもベーシックに…
近所のスーパーまでぶらぶらと出かけてみる。
ふと目に付いた…これだ!これに決定!
知る人ぞ知る、その名も
「オリエンタルカレー!」と来たもんだ。こと「カレー」において、これ以上の「ベーシック」はちょっとイメージできないほどの一品ではないだろうか(笑)?
父が好きだったという話を子供の頃によく聞かされていたのだが、生憎その当時はほとんど見かけなかった。なぜか実家にはオリエンタルカレーのスプーンが一つだけあったのを覚えている。あれは思えば親父のノスタルジーの名残だったのかどうか…。
ここ数年でどうやら復刻されたらしい。
名古屋が本場らしく名古屋の友達の家の近くで見かけたことはあるが、実際に自分でルーを使って調理するのは初めてだ。
あくまでベーシックに安物の細切れ肉と、じゃがいも、にんじん、たまねぎを使った。
散々煮込んで、出来上がったそのお味は…
ん?どこかで食べたことがあるような…そうだ。子供の頃に学校の給食で食べたような味である。今回たまたまの偶発的な結果なのかもしれないが、残念ながらこの味をノスタルジックにうまいと感じる程には僕は年月を重ねてはいないようだ。
途中からは久しぶりにおたふくソースをかけて食べてしまった(笑)。戦後から高度成長期の時代と比べると現在の我々の味覚は際限なく贅沢になってしまっているのかもしれない。ある程度は予測されたことではあったが…。
まさにカレー業界の
「三丁目の夕日」のような感覚であった…(笑)。
今も昔も子供達の大好物でもある「カレー」、以前は家庭で味わえるささやかなご馳走だったのかもしれない。
昔の子供達はこんなカレーを食べながら大きな夢を描いていたのだろう。
今の子供達は依然とは比べ物にならないようなおいしいカレーを食べながらも、当時の子供達に負けないような大きな夢を描けているだろうか…。
何の変哲もない味の「カレーライス」を突付きながら、ふとそんなことを思った。
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